あのんの辞典

 

 

「し」

 

 

【死】(し)名詞 小学生の三年生頃だったろうか、近所に住む同級生の女子が夏休みの親の帰省先で交通事故で亡くなった。おとなしくてかわいい子だった。中学生のとき、その女性教諭にわたしは習わなかったが愚かな事故で亡くなった。高校生のとき、同学年の男子が夏休みのアルバイト中に落雷で亡くなった。高校生のときの同学年の男子、結婚して子供が生まれたが癌で亡くなった。まだ二十代だった。まじめな人だった。職場の先輩の女性、体調不良を訴え、やがて癌であることがわかり三十になる前に亡くなった。仕事熱心で面倒見が良く人柄が良く、たいへん魅力的な人で後輩から慕われていて、仕事関係の皆にはとても人気があった。仕事のやり取りをする事務所にいたひょうきんなおじさん、阪神の震災で亡くなった。いつもおもしろい話をして人を笑わせる人だった。わたしの一番親しい友人、一人息子が大学に入った直後に突然亡くなった。とめどのない馬鹿話ができる唯一の相手だったのに。わたしの両親は亡くなり、おじさんおばさんたちもみんな亡くなった。そしてわたしはまだ生きている。死ぬまで生きるつもりだ。

 

【慈愛】(じあい)名詞 人から、特に親から慈愛を受けたことがない、あるいは受けていてもそれに気づくことのなかった者は、長じて他人に危害を加えることが悦楽となる。対立という関係性しかその者は持ち得ないからである。我々がその者に教導という好意的な義務を負う必要があるとはとうてい考えられない。

 

【幸せ】(しあわせ)名詞 ある人曰く。うん、もちろんお金で幸せは買えないよ。だけど、より多くの選択肢が買えるんだ。ぼくにとって、その「より多くの選択肢が買える」ってことは幸せそのものだけどねえ。

 

【自慰国家】(じいこっか)名詞(→韓国

 

【自慰左翼】(じいさよく)名詞 捏造した大義という幻想に酔うという自慰を覚えてしまった猿。人目もはばからず悦楽の絶叫をあげる。やめてほしいなあ。

 

【自衛力】(じえいりょく)名詞 盗難防止装置は泥棒の正当な業務を妨害するものであるから、この装置の製造設置機能維持等の行為は社会正義に反する。

 

【私怨】(しえん)名詞 ある事柄を「これは私怨でしているのだ」と明言している人がいれば、その事柄が仮に社会的に正しくないとされていることであっても、私怨であることを明言する行為に拍手をおくる。わたしなぞ臆病だから私怨でなにかをすることなどできないし、そこいらにいる卑怯者どもは私怨であることを隠してする。

 

【自覚】(じかく)名詞 自分に不利な出来事は全て他人のせいであると考える者に欠落している意識作用のこと。

 

【自画自賛】(じがじさん)名詞 なぜわざわざ人を不快にさせるのか。他の人がいっしょになって微笑んでくれる自画自賛だったら誰にも迷惑をかけないのに。

 

【四月馬鹿】(しがつばか)名詞 「(一)年中馬鹿」の対概念。四月(一日)だけ馬鹿であること。「(一)年中馬鹿」はいくらでもいるが「四月馬鹿」は限られた期間だけ馬鹿になるという難しい操作を経なければならないので、たぶん「(一)年中馬鹿」より高級な存在だと思う。ただ、どう高級なのかはよくわからない。

 

【時間かせぎ】(じかんかせぎ)名詞 問題の有効な解決方法が見つからないとき、責任を当面回避しようとしてする悪あがきのこと。責任とは他人がとるもので、自分はつねに責任をとらせる側にいるつもりの者が多用する。人生全部が時間かせぎであるような人もいるし、また同様な国家もある。

 

【指揮者】(しきしゃ)名詞 ごく僅かの例外を除き、一生棒を振ることで一生を棒に振った人たちのこと。(もっとも、指揮者くずれの「あんだん氏」によると、「たいていの人は、一生を棒に振っただけでもう人前で棒を振ることはなくなる」らしい)

 

【試金石】(しきんせき)名詞 これで馬鹿や低能や気違いが簡単に見分けることができるのだから、必要悪としての価値はあるだろう、と見られているものになぜか意味不明の価値を見いだす輩はやがて狂気への王道を歩み始める。

 

【死刑】(しけい)名詞 再犯阻止を可能たらしめる唯一の法的方法。犯罪者や犯罪を取り締まる者以外の犯罪者の存在で収入を得ている者にはひどく嫌われる。

 

【嗜好】(しこう)名詞 どう考えても理解できない嗜好を持つ人々が世の中にはいる。一般に禁忌とされる事柄に対する嗜好は、それが禁忌であるがゆえに魅力を感じているのだろうと思うが、そこに魅力なぞ感じる必要はないと思ってしまう。もっとも、当辞典編纂者もこのような辞典を作っているのだから人のことは言えない。さらには、これを読んでくれる読者諸賢に対しては何も言うまい。

 

【試行錯誤】(しこうさくご)名詞 失敗を糧とする能力のない者が意味を取り違えて覚えている言葉の一つ。

 

【嗜好品】(しこうひん)名詞 それを嗜好品ではなく「悪癖品」と呼ぶことにすればその品物のより正確な位置づけが可能となる。悪癖に至らないのであればせいぜい「もしかしたら嗜好品かもしれないどうでもいいもの」なんだろうから気にする必要がないし、酒たばこのような本来嗜好してはいけないものを嗜好品とするのはまちがいで「悪癖品」と呼称してよろしい。

 

【自己顕示欲】(じこけんじよく)名詞 自らの愚かさや醜さを請われてもいないのに無理やり人に見せつけようとする欲望のこと。この欲望の顕現でその身を破滅させ、淘汰を促進させる効用がこの欲望の存在理由だと考える努力をすれば、我々のこれにかかわる鬱陶しさも我慢しやすいだろう。隠者型自己顕示欲は社会規範を知る者によって選ばれ、売春婦型自己顕示欲は犯罪傾向のある者によって貪欲に発揮される。

 

【自己紹介】(じこしょうかい)名詞 他者に対する批判や罵りが発言者の自己紹介になっている者たちがいる。わたしは子供のころそれらの批判や罵りに対して、当該事実が検証されてないのになぜこのように断じているのか不思議だった。やがて気づいた。「自分ならそうだ」「自分はそうでありたい」という発言者の実態と願望を基準にしてその連中は叫んでいたのである。こういう行動をとる者は例外なく頭に問題がある。「低能の罵りは自己紹介である」ことがわかればそのような場面に遭遇しても不愉快さは幾分かは軽減される。この件は罵る者に伝えてもたぶん意味を理解しない。そのような知的能力があるのなら最初から罵らないからである。(さて、ここで記述された内容は当辞典編纂者にもあてはまるだろうか)

 

【仕事】(しごと)名詞 普通、人は自分が食べるためや家族を養うために仕事をする。それ以外の目的で仕事をしている者がいるとすれば、なかなか得られない幸運をつかんだ者か、生まれつきの純粋な馬鹿である。そして世の中には運のいい馬鹿もたまにいる。たいがい人の役に立たないかじゃまばかりしている。

 

【事後法】(じごほう)名詞 最近になって朝鮮民族が発見した便利な法律のこと。

 

【醜女】(しこめ)名詞 視覚像とそれから表出される概念の関連づけがなされていないため、法的な犯罪は犯さないかもしれないが、紙袋をかぶらないで人前に出るという法的でない犯罪は犯す女性のこと。

 

【醜女性交説】(しこめせいこうせつ)造語 美人なおもて性交をとぐ、いわんや醜女をや。

 

【視座】(しざ)名詞 個人内において、長期的に見ないならば視座は「固定的」である。また整合性をとるために「単立」である。瞬間的に視座が変化し続けたり、複数の視座から背反的な解釈が同時に与えられたら困るであろう。しかしまた、仮想的な複数の視座を同時に受容できる能力というものも存在する(これは解離性同一性障碍等を指すものではない)。「なにかを見る」という一事であってさえ究めると到達できる境地がある。

 

【思索】(しさく)名詞 仮説をいじって楽しむこと。他の誰かが考え出した仮説でもよいが、やはり自分で思いついたもののほうがより楽しめる。ただこの場合、楽しめる仮説を提出することのできる能力が要求される。おもしろくともなんともない仮説を量産するぐらいなら、もちろん昼寝でもするほうがましなので、そのときは諸君、遠慮なくぐうすか寝たまえ。

 

【自作自演】(じさくじえん)名詞 日本近辺でわだかまっている民族が得意とする上演方法のこと。

 

【自殺憲法】(じさつけんぽう)名詞 現在の日本の憲法を指して言う。敗戦により占領者によって制定され、防衛に関しては危急時に日本及び日本国民を事実上自殺させる内容となっている。日本人をできるだけ多く殺したいと思っている連中がこの憲法を守れと主張している。 

 

【事実】(じじつ)名詞 実際に生起した事柄のみを「事実」と呼ぶことは、日本国内で日本人同士で遣うには一向に支障がない。ただ、一歩海外に足を踏み出すと「事実」の種類の多さに驚く。その国の言語にも「捏造」や「嘘」という言葉があることは、それらの言葉が日本に向かって投げつけられているのでその存在が確認できるが、日本で「捏造」「嘘」と呼ばれる行為をその国の者が行えば「事実」と呼ばれる。この二義性を載せてない辞書は開かないでおこう、とちょっとてれながら記すわたしであった。

 

【師匠】(ししょう)名詞 答えを教えてくれるから師匠じゃないんですよ。問題まで導いてくれるから師匠なんですね。そしてね、その問題の答えは自分で見つけるんです。

 

【自称~】(じしょう~)名詞 明確に付与された資格等以外で、本人が「わたし、~だから」と言った場合は、ほぼ確実にそうではないのに「~と見られたがっている」だけにしかすぎない。他者が「あの人は『自称~』だからね」と言った場合も、「~と見られたがっている」だけにしかすぎないということをまわりの皆がわかっている。自分の発言が自分の馬鹿さかげんをあらわしていることに気づかないという点が接する者に距離を置いたほうがいいと親切にも教えてくれている。

 

【事情】(じじょう)名詞 人に内容を説明できない場合は情事のこと。

 

【至上主義】(しじょうしゅぎ)名詞 接尾語的に遣われる。その概念を拠り所にしなければ生きていけないようなあわれな人たちが渾身の力を込めてすがりついているさまをなるべくぶざまに聞こえないように言い換えた言葉。

 

【自信】(じしん)名詞 その判断如何で社会に重大な影響を及ぼす者や、より善く生きようとしている者は、常々己の自信を戒め羈束している。それにひきかえ、なんら根拠のない自信で世渡りできる者は幸せである。そのような者は失敗したとしても、せいぜい自分が恥をかく程度ですむ。

 

【地震】(じしん)名詞 たとえ室内で横たわっていても、地震の揺れより体が揺れることをしていると気づかない(場合がある。え?)。

 

【視線】(しせん)名詞 これからなにをしたいかや、これからなにをされたいかを伝える一つの手段。ただし、いくら早く欲しいからといって穴があくほど見つめてはいけない。穴があいたらたいへんだからである。

 

【自然権】(しぜんけん)名詞 権利の源として考えられているが、もちろんこれは人類が勝手に捏造した宗教的概念である。神授的な由来の主張はそのまま宗教でしかなく、人間の本性などという意味不明な概念を持ち出すのは馬鹿をだます詐欺師の言である。この自然権からさらに捏造の度合いを高めた「人権」などの概念が作られてせっせと利用されている。しかしその有用性ゆえ、馬鹿に対しては「捏造であることを隠して用いること」にわたしは決して反対しない。だってそのほうが馬鹿が大部分である人類を統べる方法としては楽なんだもん。(ただし優良な人間であるわたしは進んでだますことはしない。得られるのがよい結果でしかなくてもさすがに嘘はつけない。わたしは正直者である。あるいは自分だけはいい子になろうとしている小心者である。そして、尋ねられたら自然権や人権は捏造ですよと説明はする)(→注釈)(→人権)

 

【次善の策】(じぜんのさく)慣用句 特定の事柄に対する次善の対応が全体を損なう場合、それを次善と呼んではいけない。

 

【自然派】(しぜんは)名詞 「正義の味方」になれなかったりなりそこねたため、次に「どうにかして他人にうらやましがられる自分」になろうとしている人たちによって選ばれる意味のよくわからない一派のこと。さめない夢は当事者にとってそれなりの価値があることを示唆している可能性を教えてくれる。(→正義の味方) 

 

【思想】(しそう)名詞 狂気や犯罪の依代にしたがる者たちのおかげで、それを担ぎ出している連中が喜んでいる。そしてその連中は、お前たちは絶対に自分の頭で考えるなと教え込む。

 

【持続】(じぞく)名詞 女性の場合は灰になるまで。

 

【自尊心】(じそんしん)名詞 成功を願望で割った商として自尊心を定義することができる。事実としての成功がないにもかかわらず、虚構の成功を事実としてすり替えることで自尊心の肥大化が形成される。この場合、それは自尊心ではなくただの妄想なのであるが、なにしろ自作した虚構と事実の区別がつかないのであるから、そのような連中に何を言っても無駄である。

 

【舌】(した)名詞 口の中にある会話のための発話に必須の器官。この器官がないと人は嘘をつくことができない。また、この器官を使って人前ではないところで相手の財布の紐をゆるめる行為もできる。

 

【時代】(じだい)名詞 自分の生まれた時代が悪かったと感じる者がいるとすれば、たぶん時代のほうもその者に対して同じように感じていると思う。鬱陶しさを伴いながら。

 

【時代考証】(じだいこうしょう)名詞 白痴時代劇をその馬鹿らしさで笑えるかなり出来の悪いどたばたSFであると発見したのが時代考証に興味を持つきっかけであったとしても、その契機を提供してくれた白痴時代劇にありがたみを感じないのは、あれらで時間をつぶしている人たちがこの世にいるという恐ろしさのせいだろう。

 

【下心】(したごころ)名詞 通常一般の本来の目的を希求する心的主体のこと。

 

【躾】(しつけ)名詞 社会適応能力を高めるための訓練のこと。ゆえに、躾を施されることを嫌がる者こそ最も躾が必要である。

 

【失言】(しつげん)名詞 言いたかったことを言ってしまうこと。

 

【嫉妬】(しっと)名詞 なりそびれた自分にさえ嫉妬して憎しみを抱く者が他人を嫉妬して憎まないはずがない。

 

【失敗】(しっぱい)名詞 なぜ人は偶然の産物である成功を見つめすぎるあまり必然の産物である失敗が視野に入らないかということを考える機会がめぐってくる頃には、残りの人生はわずかである。

 

【失敗作】(しっぱいさく)名詞 「進化の失敗作」を保存する益はない。他の種類の失敗作と同じようにできるだけすみやかに破棄すべきであろう。

 

【質問】(しつもん)名詞 その者の知的能力を試す質問がある。「最も根源的な問いはなにか」。概念の解釈に言及しなければならない回答であればかなり馬鹿である。世界観の成立にかかわらないものであればそれはちっとも根源的ではないので普通の馬鹿である。この世界の成立に先立つ疑問を提出できればだいたい及第である。

 

【指摘】(してき)名詞 自らの誤りをよりよくなろうとする自己の肥やしにしようと心がけている者は謙虚に受けとめるが、犯罪で生計をたてている者にとって犯罪の成功に結びつかない指摘内容の事柄は事実としてさえも一切存在しないので、必然的にその指摘に対して「妄言」「歪曲」「捏造」の言葉が出てくる。

 

【視点】(してん)名詞 二つの事象が独立しているとする。独立している二つの事象に関係を見いだす視点を取ったとき、その視点がなぜ取られるのかを考察することなしには当然の帰結としての結論は出ない。そもそも、その視点の立脚そのものがおかしいことがあるので注意すべきであろう。

 

【辞典】(じてん)名詞 言葉の正確な意味を示す意図で編纂された辞典に間違いがあれば編纂者に文句を言ってもいいが、編纂者の自己満足を目的として成った辞典に文句を言うと笑われるだけなので、その原因をたつためにその辞典は二度と開かないほうがよろしかろう。えっと、どの辞典のことかな。

 

【品物】(しなもの)名詞 ありふれた平凡な物だけど丈夫で長持ち、ロングセラーの廉価版。わたしはそのような品物に魅力を感じる。欲しがることに夢中になるのは下手だけど、安上がりに生まれついた自分に安心していたりする。たぶんわたしはわたしと同じような人と友達になる。

 

【死に急ぐ】(しにいそぐ)動詞 ときどき、死に急いでいるとしか見えない人をみかける。ま、死に急ぐのは本人の勝手だろうけれど、せめて誰にも迷惑をかけないようにひっそりと一人で死んでくれたら皆が喜ぶ。

 

【死にそこなう】(しにそこなう)複合動詞 一度死にそこなうと、それ以降ある面で慎重になったり臆病になったりする人と、大胆になったり几帳面でなくなったりする人にわかれるらしいが、どちらであれ人生における新たな可能性の試行であることを考えると、死にそこなうというのも生きていく上での一つの選択肢かもしれない。ただしその場合、死にそこなうことに失敗すると死んでしまうことはあまり忘れないほうがいい。

 

【自爆民族】(じばくみんぞく)名詞 この民族は、常に事実ではなく願望をあらゆる事柄の根拠とする。才能や能力がある人もいるのだが、いかんせんこの民族の一員として生まれると、悲しいことに必然的に自爆する。笑わせてもらってる我々は、涙をぬぐう手間や腹筋の痛みにたえる苦痛を科せられるものの、しかしもちろん謝罪や賠償は要求しない。

 

【慈悲】(じひ)名詞 子供がかわいいからといって甘やかすと子供のためにならない。寄生虫は劣った存在なのだからと慈悲をかけると日本のためにならない。

 

【指標】(しひょう)名詞 判別するための指標は各種あるが、判別される側がその指標に持たせた意味と判別する側がその指標からなにを受け取ったかが乖離している場合がある。このとき指標を与えた者は馬鹿そのものでかなり笑える。自分は大馬鹿だと大声で宣伝しているのである。近づかないようにしよう。

 

【自分】(じぶん)名詞 自分が自分であることを悲しんだり憎んだりする者が幸せであるはずがない。自分が自分であることが喜びであり、そんな自分が好きになれる自分になる努力から始めるのがよろしかろう。どうすればよいか教えてあげてもよいが、とりあえず自分で考えなさい。

 

【自分探し】(じぶんさがし)名詞 それがいつだったか覚えてないが、この言葉を初めて聞いた子供のわたしは「低能か!」との言葉が口から出た。自分を探すということは、「自分(A)が自分(a)を探すという状態」を意味し、では(A)と(a)の違いはなにかを説明できないといけない。一般的には(A)は現状の自分で(a)はそうありたい自分であろう。ところで今の自分である(A)を今の自分(A)はどう見ているのか。どこまで(A)が自らを認識できるか。対象とその対象を対象化させる主体があり、その対象が主体であった場合はどうなるか。自己認識そのものの分析と自己認識の限界はどこにあるのか。そもそも自己認識が可能なのか。すなわち、主体と対象の存在性をどこまで追究できるか。そのあたりをまず考える必要がある。そしてやがて(A)を理解すれば(a)を求めることの行為に意味がないことがわかるであろう。なぜなら、そのとき(A)はすでにそうありたい自分になっているのであるよ。自分がどういう自分であるかを知ったとき、それが到達し完成された自分であるのであるよ。認識という方法を会得し、それは同時に能動的に「世界」を再構成することであり、さらに「世界」を存在という形式で据えつけ直す。自慢で言うが、十二歳で認識論に迷い込み、十三歳前に存在論に突入したわたしは子供なりに「世界」を真剣に考えていた。自分は世界内存在であると同時に世界と対等であることを体感とともに知った。かくの如くの子供であったわたしなので、「低能か!」の言葉が出たのであるよ。

 

【私兵】(しへい)名詞 世界最大の私兵は中国共産党の人民解放軍である。政党の一つが人類を滅ぼす核兵器を所持しているという異常事態に、人類は極めて強い危機感を持つべきであるのに、そのような声は巷で聞かれるであろうか。中国人が自らの手で中国共産党を打倒しないのであれば、われわれが人類全体のために行動を起こすべきであろう。もし諸君が中国人と接する機会があれば、ぜひ相手に人類の敵である中国共産党を打倒するつもりがあるかどうかを尋ねて欲しい。打倒すべきであるとの明確な返答がなければ、残念ながらそのような者を人類の一員としてわれわれは受け容れることができないと相手に伝えよう。そして、人類の一員でない「なにものか」をわれわれは排除こそすれ、決して安住の地を与えるものでないことを宣言しよう。切に諸君の健闘を祈る。

 

【死亡欄】(しぼうらん)名詞 死亡欄に自分がどう書かれるかが気になってうかつに死ねないという人たちの存在によって、なんとこの欄は平均寿命の延長に貢献している。

 

【自慢】(じまん)名詞 人間関係の潤滑を目的とした大人のふるまいをする「つきあいの同意者」を「心からの同意者」にすりかえる心理的操作を行い、承認欲求の満足を得ようとする醜い行為。「すりかえ」という醜さの残滓は、もしその者の頭の中に脳みそが入っていたら、将来自分で回収しなければならなくなる。

 

【市民団体】(しみんだんたい)名詞 主に、自らの存在で問題を起こしはするが絶対に解決することはしないような者たちが集まった団体のこと。加害行動を許してくれる免罪符として利用されているが、それが免罪符でないことが理解できる人はそもそも属さない。

 

【使命】(しめい)名詞 承認欲求の暴走の結果、その暴走の実行化根拠として仮託される「行動を基本とした概念」のこと。いくら「おまえ、頭おかしいよ」と言われても、この使命を持つ者はなぜそう言われるのかわからない。わからないから「おかしいと言うほうがおかしい」と判断する。さらにますますおかしくなる。

 

【社会】(しゃかい)名詞 社会は自らの安定のため保守層によって大部分が占められ、少数の改革をめざす者が「保守規範」から逸脱した手段方法を提示することによって存在を主張する。その提示は社会の歴史的構造を破壊する方向であらわれるので、常に反論攻撃にさらされる。改革者を自称するほとんどは単なるばかやきちがいであるため、提示されたもののほぼ全部は役に立たないか害を及ぼすものだが、きわめてまれに社会に有用な新機軸が発見されたり発明されたりする。やがて画期的な新たな「有用物」は社会に受け入れられ、安定のための重要な要素になる。ここから得られる教訓は、どんな突飛な主張意見学説であろうと全てを排除してはいけないということと、それらのほぼ全部を占めるおろかなきちがいじみた内容を相手にすることの非効率性を認識することである。相反するこれらの要求は各個人内で処理することは不可能なので、多数を構成員とする集団の傾向として読み取らなければいけないが、ここで重要なのは、その集団の構成員が受け取る判断のもととなる情報が恣意的なものでなく、かつ制約を受けない自由意思で意見の表明が可能であるような制度を維持することである。

 

【邪推】(じゃすい)名詞 一般に邪推は、「自分ならこうする」、だから「対象者もこうしているに違いない」という流れをたどる場合が多い。ある者の対象者に対する言及について、「あれ、変なことを言ってるな」と感じたら、それは発言者の思考判断行動様式等を対象者に投影していると断じてよい。

 

【邪魔】(じゃま)名詞 幸運という偶然で人は生まれ、時間という必然で人は死ぬ。生まれてきたという幸運に気づかないと幸せになれないし、死ぬことから目をそらせると人生を楽しめない。気づこうとせずにそらせることに懸命な者たちが、今日もどこかでなにかを叫んでいる。幸せや楽しみを放棄することは勝手だけど、どうしてその者たちは汚らしい自慰を人前でさらすんだろうか。気持ち悪いし、ただ邪魔なだけなんだよね。

 

【自由】(じゆう)名詞 平和で安全な社会の円滑な運営に支障がなく害を与えない範囲内で、基本的に各個人の自由は保障されなければならない。しかし、無制限無限定の意味を持たせると、その意図するところの意味がなくなってしまう概念。「社会に損害を与える自由が自分にある」と叫びながら今日も大通りを練り歩く連中によってしばしば悪用される。

 

【醜悪】(しゅうあく)名詞 鏡に映った顔を見て自らを鼓舞する感情に含まれる要素の一つ。

 

【獣姦カップル】(じゅうかんかっぷる)名詞 容貌に恵まれていないカップルに対して「この人たちの趣味は獣姦なんだろうなあ。で、趣味が合ってつき合っているんだろうなあ」と思ってはいけない。いや、思ってもいいかもしれないが、絶対口に出して言ってはいけない。

 

【宗教】(しゅうきょう)名詞 わたしは「世界認識」に対して「目的論的宗教主義」という立場で臨んでいる。体系は表現型とみなしていて、一般に通用している宗教という言葉で示されている諸体系は、多くが共通して過ちを保持しているのがわかる。一神教は論理的虚偽体系だし、仏教の大乗運動は逃げを打った言い訳を偉そうに言っているだけだし、共産主義は用語詐欺である。むしろ素朴な神道やアニミズムに安住できる人は運がよいと思っている。さて、わたしの用語の「宗教」は、諸体系を表現型として捉えたときの体系の一般形の祖型を成立させる条件等を「どれほど信頼するかの態度」と定義している。そうなると、最も信頼して危なげがないのが「科学」という表現型なのであるよ。わたしはわたしの「宗教主義」によって「科学を信頼している」。ここに「目的論的」とつくのは、常に解釈は目的を見据えて判断される点を強調したいためで、この宗教主義が目的論的なわけではない。なお、どれほど科学が信頼できるかを述べれば、他のいわゆる宗教では信仰という形で人は自慰を行うことができるが、科学を信頼しているからといって科学で自慰を行えない。布教は継続的に快感を与えてくれる自慰であり、宗教に名を借りた大量虐殺は最強度の自慰である。その快感が自己目的化する自慰を科学を信頼するからという方法では行えないのであるよ。

 

【終戦記念日】(しゅうせんきねんび)名詞 敗戦記念日のこと。なぜ敗戦を記念にするかというと、自国が他国に占領されたことを喜ぶ日本人が存在するからである。そのような連中は独立後の日本をまた近隣諸国に売り渡そうと活動を続けている。

 

【羞恥心】(しゅうちしん)名詞 その人の育った文化やその人自身の文化で、「この事柄は恥ずかしいという取り扱いをする」と決められた事柄に対しての反応として惹起させなければいけない感情のこと。ただし、恥ずかしがっている自分を見てくれる観客のいないところや斟酌する必要のない観客のみの場合は省略される。

 

【柔軟】(じゅうなん)名詞 正確さや厳密さに価値を認めすぎて暗闇の袋小路で絶望に襲われた者に与えられる一本のマッチの明かりとしての言葉。この程度の明かりで閉塞状況を打開できるのかと最初は思うが、自らすすんで縦坑の底に降り立ったことぐらいは教えてくれる。

 

【重要性】(じゅうようせい)名詞 現実に即した必要性と個人の嗜好にかかわる興味の度合いが複合したもの。その割合によって議論の対象になり得るものと、嗜好の肥大化が著しいため他人からみると馬鹿らしいものもある。

 

【主義者】(しゅぎしゃ)名詞 狂気という禁忌に常識で接することに失敗した人たちのこと。

  

【受根抜根】(じゅこんばっこん)名詞 やっぱりこの言葉には「ずっこんばっこん」とルビを振りたい。 

 

【手段】(しゅだん)名詞 手段を目的として使うと馬鹿はすぐにだまされる。その先になにが待っているか考える能力がないからである。 

 

【主張】(しゅちょう)名詞 このような連中を馬鹿低能きちがいと呼ばないのは馬鹿低能きちがいだけである、という意見に賛成しないのは馬鹿低能きちがいだけである、という主張をする馬鹿低能きちがいもいる。うむ。誰のことだろう。

 

【朱に交われば赤くなる】(しゅにまじわればあかくなる)俚諺 賢明な諸君のことであるから、どれが交わってはいけない朱であるか理解していることと思う。もし諸君のうちで、まだ若く知識や経験が不足しているために朱の判別をつける自信がない者がいるならば、当辞典を落ち着いて読むことをおすすめする。ただし、盲目的な忌避は交わってはいけない朱と同程度の愚かさや卑しさに落ちてしまうので、その交わってはいけない朱とはなぜ交わってはいけないか、を理解する必要がある。それぞれの理由などについては、偏らない見方や正確な分析を身に着ける練習と思って自身で勉強して欲しい。将来の日本を支える若い諸君の健闘を期待する。

 

【主婦】(しゅふ)名詞 なげやりな売春婦と同じことをしていても、人から身を隠さなくてすむというだけでこの呼称を大事に抱えている人もいる。

 

【趣味】(しゅみ)名詞 今以有限之力當讀無涯書徒欲強記洽聞終恐唇腐歯落。現実とのすりあわせに失敗すると、もれなく不幸がついてくる。

 

【寿命】(じゅみょう)名詞 ある人はその問いを一日で解き、別の人は十日かかる。ある人はその問いを十年で解き、別の人は百年かかる。百年かかるとき厄介なのは寿命である。解くより早く寿命がたぶんきてしまう。相手によっては理解困難な物言いをわたしがするのはそれが理由である。わたしの言葉を聞いて「こいつはよくわからんことを言っておる。近づくのはやめておこう」と思ってわたしから離れてくれればそれでいい。その者にとって解くのに寿命を超えるような問いにかかわらせたくない。わたしは生まれつきたいへん親切な人間なのである。

 

【純愛】(じゅんあい)名詞 対象に向けた感情がきわめて強い性衝動に支配されている状態を指して言う。他のことを考える余裕がないのでまわりの社会環境を平気で破壊する。「淫乱」と呼んだほうがわかりやすい場合が多い。

 

【順番】(じゅんばん)名詞 愛されることは愛することの偶然のおまけでしかないことに気づかないと、いつまでたっても愛される順番はまわってこない。

 

【恕】(じょ)名詞 自己のみのために生きている者には懲膺という手段で社会の仕組みについての教えを垂れる必要がある場合もあるが、また反面それが行きすぎるとその手段が目的化してしまうという欠点に陥りがちな傾向を人は持つ。公正さを維持しつつ、安定と平和のためにつりあいをとるための概念として恕は強調されてしかるべきであるが、この言葉の意味さえ知らない人がいる。

 

【書淫】(しょいん)名詞 さて、あなたはこの言葉を当辞典以外の辞書でひくかひかないか。

 

【正気】(しょうき)名詞 普通の人にとっては失わないほうがいいもの。その他の人にとってはできるだけ早く見つけたほうがいいもの。

 

【称賛・賞賛】(しょうさん)名詞 自分の価値を認められてほめたたえられることは快楽である。しかし一般社会から価値を認めてもらうことが根源的に不可能な連中は、その身内の狭い世界でどうにか尊敬を得ようとして、なりふりかまわず一般社会では異常とされる迷惑な行動で成果を得ようとする。決して自らの属する小社会が病的であることに気づくことはない。例として暴走族や某国に寄生している民族が挙げられる。

 

【正直】(しょうじき)名詞 古来、もっとも有用で効果的な韜晦の方法。

 

【常識】(じょうしき)名詞 なくても困るが、振り回すと必ず人から馬鹿だと思われるもの。似たものに権利や包丁があるが、これらは振り回すときちがいと思われる。

 

【正直者】(しょうじきもの)名詞 嘘をついたり人をだましたり物を盗んだりするのがあたりまえの社会がある。正直であることよりそちらのほうが個人において利益があるからである。一方、正直者が大部分を占める社会では、社会全体が安全になり安定し、個人がその恩恵を受ける。この恩恵の利益の総体は、正直者の住まない社会の個人が獲得する利益全体を凌駕する。日本にも正直者の住めない社会を目指して活動している一部の者がいるが、もちろんその連中は自分たちが盗む側にまわるつもりでいるからである。

 

【小人閒居爲不善】(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)成句 いやそれどころか人間が不良だと無頼となり蝟集し騒擾を起こす。若いころ近所の屑に影響を受けると暴走族となり、低能政党に出会うと左翼になる。(→低能政党)(→左翼

 

【小心者】(しょうしんもの)名詞 うっかり使うのを忘れて傷み始めたかもしれない食材を捨てるか使うかを悩み、いずれにせよその判断に思い切りが必要な者のこと。うう、わたしのことだ。

 

【小水】(しょうすい)名詞 どうしても飲みたいと言うのなら飲ませてあげてもいいけれど、ちゃんとはっきり事情を説明してね。そして、わたしを納得させてね。でないとわたしは恥ずかしい。

 

【少数派】(しょうすうは)名詞 少数派であるという理由だけで優遇されると信じている馬鹿がいるが、誰がそんな嘘を馬鹿に教えたのか。いたずらにもほどがある。

 

【小説】(しょうせつ)名詞 よく読んでいた時期は年間300冊ほど読んでいた。今から思うと、どうしてあの程度のものを読んでいたのかとあきれる本が多かったが、その経験で玉と石の区別がつくようになったのだから、まあよしとしよう。いまでは読まなければならない他の分野の本が多いので小説は「かろうじて読んでいるといえる程度」である。なに、年間100冊ほどだ。

 

【焦燥】(しょうそう)名詞 人生における焦燥は、なぜ自分は自らの人生に焦燥を感じているのだろうかという疑問を思いつく余裕のある人にとって、それは新たな地平の開拓のよい動機となりうる。ただあわてふためいているだけの者は、たぶんそれを持続しながら結局自分の墓石の購入申込書を急いでもらいに行くことを最初で最後の仕事にすることで人生を終える。

 

【上達】(じょうたつ)名詞 自分より上手な人から学びとらなければ上達しないし、自分より下手な人から学ぶことができなければそこで足踏みする。

 

【情熱】(じょうねつ)名詞 それをしたくてしたくてたまらない維持され続けている感情のこと。情熱のさめたあとの虚脱感が楽しめるようになれば、「わび」や「さび」へ到る地図をどこかで拾うことができるかもしれない。

 

【少年】(しょうねん)名詞 女は大人になることにまず失敗しないが、男はたまに、あるいは時々、さらにはしばしば失敗する。いつまでも少女であり続ける女はたいがい不気味がられるが、良い意味で失敗すると男は一生少年のままでも大目に見てもらえる。無邪気な笑顔が何歳になっても似合う男たちの集まりの楽しそうであることよ。

 

【証明】(しょうめい)名詞 その命題を公理に紐づけること。ただ、その公理というものが根拠のない言い放ちであるとすれば、証明するという行為にどれほど夢中になれるかが人生を楽しむ技術であるとわかるだろうし、また、根拠のないものを信じるふりをすることの最大限の効用を享受していることになる。そうやって人は生きて行く。

 

【職業】(しょくぎょう)名詞 貴賎はないことになっているが、収入と労働量の比率関係や社会における自己存在の根源的誤解などによって好かれたり嫌われたりする業種もある。

 

【食欲】(しょくよく)名詞 食欲の暴走は将来の健康と引き換えになされているということの指摘は誰しも耳にし教えられるが、自身の現在の不健康とそれに至った過去の愚かさは誰もなにとも交換してくれないということは自分で発見する。賢くなってよかったではないか。

 

【食糧】(しょくりょう)名詞 日本の食糧自給率、ちょっと検索して調べてごらん。いま、調べてごらん。食糧が戦略物資であることを知らない人がいなくなることを願う。ほんとに、たいへんなんだから。

 

【処女】(しょじょ)名詞 今日はまだ処女らしい。

 

【女性史】(じょせいし)名詞 特に性差別主義者によって好まれる歴史学の一分野。

 

【処世術】(しょせいじゅつ)名詞 うそつきや泥棒やきちがいを自らの人生から排除し続けるだけで平穏に生きやすくなる、とわたしは自信を持って断言しよう。まだ若い諸君にはわかりにくいかもしれないが、少しでも「おかしいな」と感じたらそれやその者には絶対に近づかないことだ。百のうち九十九はなんでもないことかもしれないが、残りの一つに必ず地雷が埋まっている。あとでそれがなんでもないことがわかったとしても、それに対しては何も言わずただ微笑むだけでよい。そしてそのことは忘れてしまえばいい。選択しなかった別の道に微笑みを向けるだけで諸君は悲惨な人生を避けることができる。こうまで言ってわからなければ勝手に地雷を踏むがよい。わたしゃ知らん。

 

【女性専用】(じょせいせんよう)名詞 男性に生まれてこなかったのがくやしい人専用。なお、くやしく感じるかどうかはどうやらその者の容貌と関係があるらしい。

 

【女性団体】(じょせいだんたい)名詞 女性のための団体のはずだが、必ず女性の愚かさを広く知らしめる団体になってしまうのはなぜだろう。(→市民団体

 

【女性蔑視】(じょせいべっし)成句 権利は主張するが義務は眼中にない種類の女が世間からとられている態度を、なぜかその他のまともな女性たちもとられていると主張し、その態度につけた呼称。蔑視されているのは「女性」ではなく「自分」だということに気づかない低能が使用する。

 

【助走】(じょそう)名詞 わたしは、人というものはその歩みに遅速はあるものの誰もが「よりよい自分」へ向かう努力を続ける存在だと誤解していた。仮に無限の時間を与えられたとしても、愚かさに埋没している自己を発見することすらできないであろう者の存在を知ったとき仰天した。そして、無限が与えられたとしたら努力へ向かうことが可能な者がいたとしても、人の一生という短さから、その者は努力へ向かう助走にとりかかる前に人生を終えてしまう。これらの実質的には頭数であることがどうにか唯一の価値であるような人たちをあわれむというお節介なことはわざわざしないが、ごくたまにわたしに助言を求める人がいる。もちろんわたしは懇切丁寧に教える。「もしいま教えてもらわなければ、自分の人生が短いということに気づかずに生涯を終えるところだった」ことでわたしはたいそう感謝される。いや、別に感謝が欲しいがためのわたしの行動であるわけではないが。そして、助走の心構えができたその人に声援をおくる。「あなたは先人がたどった道の入り口を見つけることができたのですよ」と。

 

【処分】(しょぶん)名詞 現在の日本では以下の処分は認められていない。即ち、社会の害毒を発見したら皆で手足を縛り上げ、その害毒を町はずれの穴に放り込みふたをする、という処分である。低廉で効果的な処分方法であるが、現在の日本では認められていない。

 

【所有】(しょゆう)名詞 もしそれを誰かに無償で譲渡できるのであれば、その者はそれを所有していると言い切ることができる。人はこの意味で自分が所有している物の少ないことに気づくべきであろう。所有しているつもりなのに、所有させられているということに。

  

【進化】(しんか)名詞 昔、酸素は生物にとって猛毒だった。ところがそれを利用することではるかにエネルギー効率のよい生き方をする生物が現れた。失敗すれば滅びることを除けば進化は障壁を意に介さないらしい。あるいは、滅びることさえ選択肢の一つなのだろう。

 

【人権】(じんけん)名詞 キリスト教の後継宗教の中心的概念になりうるものとして独善的に捏造された宗教的概念だが、きわめて有用な場合もある。日常的に理不尽な直接的な殺傷によって被害を蒙る人たちがいる時代や地域では、この概念が「自由」「平等」などとともに社会変革の基礎概念の一つとなる。だが平和になると頭の中身のかわいそうな人をだますのに利用しやすいため、特に日本では連綿としてだますため受け継がれている。平和な時代の平和な地域で意味不明の人権なるものを振り回す連中をもちろん信用してはいけない。(→注釈)(→自然権)(→人権という宗教

 

【人権屋】(じんけんや)名詞 日本近隣の某国の虐殺についてはなにがなんでも絶対に口を開かない。

 

【信仰】(しんこう)名詞 各種の形態の絶対者(や相対的優越者等)に対する積極的な肯定的心的態度。必ずしもこの「絶対者(や相対的優越者等)」は完全無欠である必要はなく、また存在物ではない理念や原理などの概念である場合が多い。この意味で現在の日本で最大の信仰の対象となっているのは「科学」であろう。

 

【人口】(じんこう)名詞 空腹で餓死しそうな者に食物を与えて命を救うのは良いことであろう。それが一人であるのなら、あるいはあまりにも多人数でなければ。だがそれが十億人や五十億人であればどうだろう。等比と等差の意味がわかる者なら、人類を裏切ってはいけない。

 

【震災】(しんさい)名詞 自然の脅威には理性的な対応の確保が求められる。そして、阪神のとき、東北のとき、「誰が多くの日本人を殺したか」も理性的に記憶しておくべきであろう。なぜ日本人は同じ過ちを二度繰り返したのか。

 

【信じる】(しんじる)動詞 反証がないにもかかわらずそれを信じ通すことができないのは「弱さ」ではあるが、それを信じてはいけないことを示されてもそれを信じ通すことに執着してしまうのもまた「弱さ」である。

 

【親切】(しんせつ)名詞 本人にとって費やしたり失ったりしてもそれほど気にしなくてもいい程度のものと交換される他人からの評価のこと。間違って失ってはいけない大事なものと交換してしまうと、その評価は「英雄」や「聖人」という呼称にはね上がる。

 

【新選組】(しんせんぐみ)名詞 幕末の幕府側の殺人者集団。京都で殺戮を仕事とした。構成員にはテロリストというほど政治的な背景はなく、たんに殺人技術でのしあがろうとしていただけ。沖田総司という名のひらめ顔の醜男はほがらかであったことで有名。

 

【人道援助】(じんどうえんじょ)名詞 人道のない国や連中に援助をすること。

 

【人道支援】(じんどうしえん)名詞 人道のない国や連中を支援すること。

 

【信念】(しんねん)名詞 自覚しているしていないにかかわらず、その強度にかかわらず人は自ら信じる「信念」を持っている。それはそれでいいのだが、そう簡単に現実社会の動きとその信念は合致しない。二者間の調整が可能でそれをうまくやっていけるのならその人は能力・才能のある人である。たぶん多くの人は現実によって信念は修正されたりひんまげられたり粉々に砕かれたりする。まあ普通はそんなものであるから悲嘆せずともよろしい。そして困ったことにある割合で「自分の信念のほうにこの世界を合わせろ」と主張する者が出現する。「きちがい」と呼ばれる連中であるが、きちがいだけあってこちらとの会話は成立しない。これらは日常社会では警察が担当し、国際社会では軍事力で対応する。

 

【~人のようなことをするな】(~じんのようなことをするな)慣用句 「~」に思いつく国名や民族名を入れてみよう。個別の文脈にかかわりなく、それが適切な表現になったりならなかったりするのがわかるだろう。次に、なぜ適切な表現であったりなかったりするのかを考えてみよう。そうすれば、存在が害毒であるような国や民族がこの世界に生き続けている不思議さに驚くだろう。さて、それはそれらが淘汰されるにはまだ人類は若すぎるからだろうか。あるいは進化の動機づけのための必要悪なのだろうか。いずれにせよ、その存在が迷惑であることは論を俟たない。

 

【神秘】(しんぴ)名詞 神秘を楽しむ一番よい方法は、それが神秘でなくなってしまっても決して自らがその神秘に対してどのような態度をとり、なにをしてきたかの過去を省みないことである。これができれば、また次の新たな神秘を楽しむことができる。

 

【新聞】(しんぶん)名詞 漢字は特に習った記憶がないが自然に読めるようになっていたので、遅くとも十歳前には家でとっている新聞を普通に読んでいた。当時、その新聞に付録で「小学生新聞」のようなものがついていた。それはあまりにも幼稚すぎていてなぜこんなものがあるのか意味がわからなかった。小学校の教科書が全ての児童が使えるように低知能者を基準としているように(小学校の教科書の実際の基準は知らなかったが、わたしはそう感じていた)、この「小学生新聞」もかわいそうな最低知能者を基準としているのかなと思った。長じるに従って新聞を丹念に読むようになり、もし分厚い朝刊を読みきってしまうと夕刊が配達されるであろうことに気づいた。大学生のころは大学の図書館などで複数の新聞をせっせと読み比べた。同一の事件なのに新聞によって異なる事実が記載されていた。やがてなるべく読まないでおこうと心がけるようになったが、手の届くところにあるとつい読んでしまっていた。そして決心をして時間を新聞にとられないように読むのをやめた。常時、読み終えたい読みかけの本が机のまわりに積み重ねられていたからである。読まねばならぬ本は膨大である。新聞にうつつをぬかしておられん。

(上記「漢字は特に習った記憶がない」について。小学校の授業で漢字を習うが、知らなかった文字を習った覚えがない。すでにいつの間にか読めるようになっていたものばかりであった。この件を友人知り合いに聞いてみると、みな同様に「習う前に知っていた」との返事であった)

 

【新聞記者】(しんぶんきしゃ)名詞 自分は社会の木鐸であるとの慢心を持ち、あらゆる場面で最上の優遇を受けるべきであると考え、自己の影響力は世界の隅々まで及ぶと妄想できる能力が必要とされる職業。もちろん、事実をそのまま記述する正直さを間違えて持ちあわせている者は不適格者とされすみやかに排除される。なお、文章を書く能力があると誤解されているが、そのような能力があればこのような職業に就かなかったであろうことは当事者である新聞記者が一番よく知っている。このような者が書いた記事を読者は読まされるのである。

 

【新聞紙】(しんぶんし)名詞 新聞紙は飼っている愛玩動物の糞の始末に最適であるという意見に誰も異論ははさまないだろう。その新聞に掲載された内容に購読代金分の価値がなかったり、むしろ害毒であったりした場合、その新聞を発行している新聞社は動物の糞の始末用紙以上や、ほぼまる儲けの利益を貪っていることになるのだから、それ、詐欺ですよ。

 

【新聞社】(しんぶんしゃ)名詞 頭の中身のかわいそうな人のことを記事にして笑い者にするとはなんとひどい新聞社なんだろう、と人から思われたとしても、他では捏造記事を書かせてくれないので、その新聞社は嘘つきから就職先として人気がある。

 

【進歩的文化人】(しんぽてきぶんかじん)名詞 以前よく遣われていた「頭のおかしい自慰常習者」の意味の言葉。今から考えると、当時この言葉がこの意味であることを知らずに遣っていた人がいたようだ。なお、ふざけて「ちんぽ的糞化人」などと品のない言い換えをしては絶対いけない。

 

【人民】(じんみん)名詞 ある種の国家や国家を自称する集団においては、この言葉は「支配者」や「独裁者」の言い換えとして遣われている。「人民のために」「人民の敵」など。

 

【人名】(じんめい)名詞 子供に変な名前をつける人がいる。これまでにない良い名前を考え出す能力が自分にあると誤解したり、ばかであるため最初からなにも考えることなしに奇異な名前を作り出し子供につけてしまう連中がいる。一般に名前は良い名前をつけようとするのがあたりまえであり、今までに膨大な種類の名前が考えられ、良いとされる名前はすでにつけられている。そう簡単に斬新な良い名前は出現しない。私事で恐縮だが、わたしの名前はごく普通の名前で普通に良い意味の漢字が選ばれている。わたしは親から「(良い意味)~のような人間になって欲しかったからそうつけた」と聞いた。そうなれたかどうか心もとないが、親からそう呼ばれ兄弟からそう呼ばれ、生まれてからあたりまえにわたしの名前であったわけだ。子供の名前は、そうなって欲しい良い意味の文字を含む普通の名前でいいのではとわたしは思う。それが安定した名付け法であろう。わたしは低能ではないので低能がどう考えるかはわからない。まあ、その者の親が低能であることを示してくれるような名前がその者につけられていたら、その者も低能であるであろう判断を下しやすいという判別法になるだろうから、低能は好きに名付ければいいと思うよ。

 

【信用】(しんよう)名詞 人を信用しないくせに、自分は信用して欲しいと言う者がいる。たぶんその者は泥棒であるか頭がおかしいかのどちらかだろう。

 

【信頼】(しんらい)名詞 女は自分の産んだ子は確実に自分の子だが、男はまぐわい相手の産んだ子は自分の子かどうか確証を持てない。確証を担保しようとするとその労力は莫大になるので、「相手への信頼」という戦略を男は採用した。子孫を残すという生物の本能の一部は男において「相手への信頼」へ変容し、ゆえに社会契約の成立基盤の重要な要素である「信頼」を専ら担う性となった。

 

【真理】(しんり)名詞 もし真理が存在するとすればそれを探求する楽しみがあり、もし真理というものがないのならそれを証明する快楽があり、もし真理はあるかどうかわからないならばそのことで人を困惑させて時間をつぶせる。しかしたぶん大多数の人たちはこんなややこしいことに近づきたくはない。

 

【侵略国家】(しんりゃくこっか)名詞 (→中国、→韓国、→ロシア

 

【人類の敵】(じんるいのてき)成句 (→中国共産党

 

【人類の恥】(じんるいのはじ)成句 (→朝鮮民族

 

【神話立国】(しんわりっこく)名詞 どの民族にも立国の神話は存在するが、当然のごとくそれらは神話としての位置づけである。ところが驚くべきことに、現在もなお「神話」で自国を形成している国家、あるいは国家らしきものがある。近辺にそんな国家や国家らしきものがあったら迷惑だよね。まわりにたかったり寄生したりするし。