あのんの辞典

 

 

「ね」

 

 

【ねこばば】(ねこばば)名詞 経済的に困っている人がたまたま大金を拾ったとする。そしてそれは誰にも見られなかった。警察に届けないで自分のものに、とよからぬ思いがよぎることもあるだろう。だが、通常のまともな日本人なら誰もが警察に届ける。しかしまともでない日本人も存在する。自分なら当然ねこばばするどころか、他の連中にもねこばばをすすめる。ねこばばを認めろと署名活動まで始める。

 

【値段】(ねだん)名詞 尋ねたくてしかたないのだが、決してその値段を尋ねてはいけない、という商品もある。

 

【ねだる】(ねだる)動詞 ねだる前に、それはねだっていいものかどうかを考えるくせをつけておくと笑われずにすむ。たまには、幸運ばかりねだられる神様の身に自分がなったことを想像してみよう。

 

【捏造】(ねつぞう)名詞 (→朝日新聞、→恐喝用語三点セット

 

【捏造国家】(ねつぞうこっか)名詞 (→中国、→韓国

 

【年賀状】(ねんがじょう)名詞 年賀状を出すという行為が庶民の間で特別なことでなくなったのは江戸時代であった。その当時の年賀状の意味は「本来であれば自ら伺って新年の挨拶をすべきところ、遠方につき(あるいはその他こちらから伺うことができない事情のため)書状をもって挨拶に代えさせていただく」であった。たぶん、現在の多くの人はこのことを知らないだろうから、「自ら伺って新年の挨拶をしなくてもいい連中」にまで年賀状を出すことになる。(なお、平安時代あたりから年始には「年始状」という儀礼の書状がやり取りされたが、これは貴族階級のものであった)

 

【年齢】(ねんれい)名詞 見栄や虚栄心や詐称による現実的な利益のために減算という操作が加えられても、年齢はその演算に対して閉じている。いくらなんでも誕生前の自分が誰かの前にいるわけにいかないからである。