あのんの辞典

 

 

「あ」

 

 

【愛】(あい)名詞 自分が善人であるという立場を装って他人や自分をだますときに頻繁に用いられ、しかしその意味を誰も考えようとしないので、自らを理知的存在をもって任じる人間という生き物にとって内容を伝達しないことでは最も成功した言葉。

 

【愛国心】(あいこくしん)名詞 日本人には、日本に対して愛国心を持つ者と、日本の近隣諸国等に対して愛国心を持つ者の二種類いる。前者は愛国者と呼ばれ、後者は売国奴と呼ばれる。(→反日)(→なりすまし日本人

 

【愛国無罪】(あいこくむざい)名詞 中国で中国人が不満を発散させるときに言い訳として叫ばれる言葉。ただし中国では無罪であっても銃殺刑は執行されるので、この言葉を叫ぶときには覚悟が必要である。

 

【アイドル】(あいどる)名詞 偶像のこと。もし中身があれば尊敬や憧れの対象になるのだが、偶像ゆえにその内容がないのが残念だ。

 

【アカ】(あか)名詞 航空機の左翼についているランプの色のこと。これは決して蔑称ではない。

 

【握手】(あくしゅ)名詞 一般に男性の自慰が手で陰茎を握ってしごくという方法で行われているとすれば、男性において握手という行為は互いにやけくそで相手を受け入れる意気込みを表現していると捉えることができるような気がしてならない。

 

【悪癖】(あくへき)名詞 もしそれに接する機会がなければ、それを悪癖として取り込み、自分や他人に害を与えることはなかったろうと思われる悪癖の種は世間にいくらでもある。この事を知っている者は親切にもそれらの悪癖の種を悪癖に染まりそうな者からなるべく隠そうとするが、隠されているという事のみでその種は好奇心旺盛な者にとって求める価値があるものと映る。好奇心というものが人間の悪癖の一つなのかもしれない。

 

【悪魔の証明】(あくまのしょうめい)名詞 ある事実の存在は証拠によって示すことが可能だが、ある事実の不存在はきわめて特殊な場合でないかぎり普通証明することはできない。事実の不存在の挙証責任を相手に要求してはいけない、ということだけでも覚えておくといい。

 

【憧れ】(あこがれ)名詞 憧れは劣等感の裏返しであることを自覚できない者にとっては、彼我の隔絶を思い知らされると、たやすく憧れは憎しみに転化しうる。差異を事実として受け入れられない精神の幼さが原因である。困ったものだ。(→憎しみ)

 

【朝日新聞】(あさひしんぶん)名詞 日本を滅ぼすことに成功しかけた新聞社。捏造報道に関しては共産圏以外では秀逸な能力を持つ。敗戦前は日本軍部の腰巾着を装いながらもコミンテルンの指示で組織的に対ソ中立と対米戦争突入に尽力した。日本赤化のため敗戦後はいわゆる共産主義諸国の提灯持ちにあからさまに転向。常にその時代の馬鹿を騙すという路線は一貫している。なお、現在の朝日新聞はテロ組織に分類されることを知らない日本人もいる。

 

【遊び】(あそび)名詞 手段が目的になったもの。それが遊びであることを自分でわかっておらず行っていると身を滅ぼすことがある。

 

【頭のおかしい人】(あたまのおかしいひと)慣用句 正確な、あるいはやや侮蔑を含んだ語彙を少しおだやかに言い換えた語句。この言い換えは発言者の品位を保つために、あるいは保つ努力をしなければならない事情の存在によって行われる。この言葉を低能さんに言われても気にすることはないが、もしわたしぐらいの者に言われたらすみやかに自分の人生の店じまいをしたほうがいい。

 

【当たり前】(あたりまえ)名詞 当たり前の行動や状態を自慢する者がいる。なぜそれらが自慢になるのか。その者たちにとって、たまたま到達できた偶然や幸運による最高の行動や状態であるからである。もし偶然や幸運がなければ、そのような者たちは現在どのような行動をとり、どのような状態であるかを考えれば、「当たり前のことを自慢する連中」の唯一すがることのできる根拠があらわれるだろう。このような連中には、なるべくかかわりを持たないほうがよろしかろう。

 

【悪化】(あっか)名詞 低能をこじらせるときちがいになる。

 

【悪行】(あっこう)名詞 日本人「悪いことをしてはいけない」。某国人「捕まることが悪い」。

 

【あの人】(あのひと)連体詞・名詞 馬鹿じゃないし、才能もあるのにねえ。どこでどうまちがえたんだろうねえ。

 

【あのん/アノン/anon】(あのん)人名 検索するといくらでも出てくるハンドルネーム。ただし、それらは当辞典編纂者の知らない人ばかりである。

(たまたま特許庁の商標検索というのを知り、そこで検索してみると出てきましたねえ。当辞典はネット上に2004年8月1日設置されましたが、その商標は2010年9月10日に登録されています)

 

【あのんの教室】(あのんのきょうしつ)名詞 某チャット部屋で不定期に開かれる教室。当辞典を読んで笑える人なら楽しい時間をすごせるかもしれない。ただ最近は子供が代講をしている。(→注釈

 

【あのんの辞典】(あのんのじてん)名詞 洞察を期待するまえに理不尽にもむりやり尊敬が要求されるあのんの著作物。尊敬を払うのが嫌ならそのかわりに小銭を賽銭代わりに投げつけるという手もある。なお当辞典は、事実ではない冗談が書かれてあるので好かれたり嫌われたりする場合と、冗談ではない事実が書かれてあるので好かれたり嫌われたりする場合がある。(→注釈

 

【争い】(あらそい)名詞 争うのは勝つ見込みがあるときだけにする、と誰もが理性的に考えてそう行動すれば、世の中の争いの大部分は起こらないだろうが、そうなると見物する側はちっともおもしろくないのも確かだ。

 

【ありのまま】(ありのまま)慣用句 自身に言及する内容であるときは、そうあって欲しいという切実だが絶対にかなえられない願望を指し示す言葉。他者に言及する内容であるときは、その人が欠点短所のかたまりでしかないことを強調する言葉。

 

【憐れみ】(あわれみ)名詞 その行動を惹起させた動機の一つに他者に対する憐れみが含まれていてもよいが、憐れみだけを唯一の原因としてなんらかの行動を起こしてはいけない。憐れみをかけない人を決して非難してはいけないことを知るのは、誰かに憐れみをかけたため自らの人生において取り返しのつかない甚大な被害が発生したことに気づいたあとである。

 

【安全策】(あんぜんさく)名詞 わけのわからないことを言っているのは知能が極端に低いからだろうと好意的に即断してはいけない。赤字で書かれた「きちがい」という付箋をつけて忌避箱へ入れておこう。仮にそれが万が一判断間違いであったとしても、きちがいにかかわってしまったことでの甚大な被害にくらべれば、その得失はじゅうぶんに引き合う。付箋と箱を用意しておいてそこに放り込むだけですむというのは、おそろしく低廉な保険料である。


【安定】(あんてい)名詞 諸君が街中で、もう少しましな相手を互いに見つけたほうがいいと思われるカップルを見かけたとする。そのとき、そのようなカップルは組合せとしてふさわしいのかどうかという問題に気づいて、さらに安定性理論まで考えが及ぶようならあのんの教室にいらっしゃい。このとき、教室の出席者も互いに相手の言うことがわかるという安定が維持されるので、たいへんたのしいおしゃべりができる。