あのんの辞典

 

 

「ふ」

 

 

【ファックス】(ふぁっくす)名詞 え。何回するの?

 

【不安利権】(ふあんりけん)名詞 不安を煽ることで自慰をしたり人をだましたり金を儲ける連中がしがみついている利権のこと。その不安が現実化しなければいつまでも続けることができ、またもし現実化すればさらに勢いがつくので、いずれにせよ実行可能な意味のある対案を出すことなどは最初から考えていない。交通事故でどのくらいの人が亡くなっているか誰でも知っているのに、この件については一言も言わない。せめて「交通事故をなくすために自動車は禁止すべきだ」と同時に主張してくれれば少しは整合性があるのだが。

 

【風紀】(ふうき)名詞 乱れた結果が気持ちいいものだから乱そうとすることも快感のうちにはいる。社会に悪影響をもたらす程度までいかないのなら乱れたほうがおもしろいかもと思うのだがどうだろう。

 

【夫婦別姓】(ふうふべっせい)名詞 女はその父親の所有物であるという文化をもった民族で行われていた制度で、父親の所有物であったがゆえに姓は不変であった。その文化では女は子供を産む道具としてしかみられなかった。そういえば、いまでもこの制度のある国があるなあ。

 

【フェミニスト】(ふぇみにすと)名詞 自分が男に生まれてこなかった責任を社会にとらせようとしている女や、そんな女の奴隷になることを望んでいる男のこと。男の場合はやや特殊な性的嗜好を持っているのだろうで理解できるが、女の場合は男女の分業と共生という現実を無視しているというところから知的欠陥があるようだ。

 

【醜男】(ぶおとこ)名詞 自分がこの世に生を受けたという事実から自分と同程度の醜女の存在が予想され、そして実際に存在し、双方が性欲に駆られてやむを得ずあるいは必然的にまぐわいが行われ、また新たな悲劇が誕生へ向けて行進を始める。ああ。

 

【不幸】(ふこう)名詞 なんのとりえもない馬鹿にかぎって自分の不幸を売り物にする。

 

【不公平】(ふこうへい)名詞 その原因が偶然によるものであっても、それを不公平と言う馬鹿もいる。

 

【不細工】(ぶさいく)名詞 当人のいないところで当人の容貌について述べられるときに用いられる単語。これと反対の意味の言葉は当人のいるところで用いられる。不細工でない人は他人からそのことを満座のなかで指摘され賞賛され喜びを与えられ、不細工な人はそのことを孤独の中で自分で発見し確認し咀嚼し受け入れなければならない。多くの人にとって人生が茨の道である所以である。

 

【ふさわしさ】(ふさわしさ)名詞 「ある事柄に関して文句を言っている自分」を発見できる能力のある人が、そのような状況を避けることに上達してそのうちに理解できるようになる「人や物事の関係に与えられる評価」のこと。

 

【夫人】(ふじん)名詞 逆立ちしても力仕事には向いていない(場合が多いと思う)。

 

【ぶす】(ぶす)俗語 どこのどんな鏡であろうと、それが壊れていることを発見する能力を持った女性のこと。

 

【豚】(ぶた)名詞 おだてられると木に登るのは普通の豚で、優秀な豚は飛行士にもなれる。また、この地球上には「金」という名前の豚に奉仕している国らしきものもある。

 

【二桁馬鹿】(ふたけたばか)名詞 侮蔑的に知能指数が三桁でない者を指す。個人的意見で恐縮だが、さすがに平均以下だと日常の簡単な事柄以外の言葉が通じないのはあたりまえとして、数値化された社会の構成要素以上のものがあるのだろうかと思ったりもする。ま、こう考えることは傲慢であることは自覚しているけどね。

 

【二つの事実】(ふたつのじじつ)造語 「裸の事実」と「衣服をまとった事実」(以下、「着た事実」)のこと。当辞典編纂者あのんの造語。生起して存在しているもののまだ概念化されていない事実を「裸の事実」、それに概念の関連づけがなされて概念をまとったものを「着た事実」と言う。事実をこれらの二つにわけることによって「因果律はアプリオリなものである」というような「それは先験的なものである」を排除する説明、あるいはあったとしてもわからない、が可能である。(んー、これもう誰か言っているかなあ)(→気にもしていなかった「概念」

 

【負担】(ふたん)名詞 人々がそれぞれ少しずつ我慢することによって秩序を作りだし、社会全体に大きな利益をもたらすような負担がある。交通量の多い交差点に信号機を設置し、それに従うようなものである。また、誰も責任をとらず、自分のことしか考えないために秩序がなく、盗まれないように殺されないように自分自身で身を守らなければならない負担を強いる社会もある。前者では豊かな社会が実現されているので泥棒という犯罪は普通引き合わないが、後者では盗まないと生きていけないし正直であることが生命維持に対する犯罪である。近隣に泥棒国家があると嫌なものである。

 

【フツクチキ】(ふつくちき)名詞(とりあえず名詞に分類しましたが、どうなんだろう)

だれか 「え。なにそれ」

わたし 「なんだろう、よく知らない」(単に説明するのがめんどうくさい)

 

【物欲】(ぶつよく)名詞 欲しい物が高かったらだいたい普通の人は諦める。しかし、高い物が欲しい人は諦めることはない。

 

【不適格】(ふてきかく)名詞 人にはそれぞれ向き不向きがあるので、特定の一つのことについて不適格であったとしてもそれほど気にすることはない。ところが、人間として生きるのに不適格な者たちや自国民のみで自国を統治するのが不適格な民族が存在する。そばに寄って来られるとたまらん。

 

【不買運動】(ふばいうんどう)名詞 その製品等を発売している企業等が社会正義にてらして不誠実な行動をとったときに消費者が起こす運動のこと。最も効果的に行われた場合、その企業等は倒産する。倒産に至らない場合でも業績は悪化し、かつその悪行は消費者の記憶に長く残る。わたしがするとすれば、やり方は簡単である。まずその製品等を選択肢に入れない。次にもし間違えて選択肢に混入していたら最初に取り除く。それだけである。

 

【不備】(ふび)名詞 これから多数の日本人を殺す気満々のきちがいを殺しても罪にならないという法律がないのはおかしい、と人をして思わせる言動をとる者がこの日本に存在する。わたしが思うぐらいだから、普通の日本人なら誰でも思うであろう。そのきちがいをすみやかに殺せないのは法律の不備である。

 

【不必要】(ふひつよう)名詞 自分が必要とされていない者にかぎってしばしば自己以外の存在に向って「それは不必要だ」と叫ぶ。「お前が言うなよ」の声は聞こえないらしい。

 

【侮蔑語】(ぶべつご)名詞 自分の劣等感を相手に投影したときに自然と出てくる言葉。侮蔑語を多用する人間はそれだけかわいそうな生い立ちなのである。(もちろん当辞典編纂者がこれに該当するかどうかはわざと誰も言おうとしない)

 

【不満】(ふまん)名詞 どのような状況であっても、そこに楽しみを見つける能力のある人がいる。そして同じように、どのような状況であってもなぜわざわざそこに不満を作り出さないと君は生きていけないんだ、と思わず言いたくなるような者もいる。ああ、反省しよう。

 

【不良外人】(ふりょうがいじん)名詞 その言動は常に「原因が結果に向かって文句を言う」という表現形式をとる。

 

【不倫】(ふりん)名詞 人の道にはずれた行いのことを言うが、自分や他人のある種のまたぐら関係を自慢したり羨んだりするときにこの言葉を遣うものだと思い込んでいる低能も多い。もちろんそんな低能に「人の道」などを説明するのは無駄である。

 

【ブレーキ】(ぶれーき)名詞 平坦な場所だけを走るのなら大丈夫だろうと考えて、ブレーキのついていない自転車に乗るようになると、そのうち必ずブレーキがないと困る場面に遭遇する。止まるために転倒するにはスピードがつきすぎた状態で坂道を下っている自分に気づいた時には、坂の終点での悲劇を待つしか仕方なくなる。世の中には自分にブレーキがついていないことを知らない人や、ブレーキの存在をそもそも知らない人もいる。

 

【文化】(ぶんか)名詞 例えば「平和」や「人権」という概念を学ぶことは有益だが、それより「文化」を学ぶことがさらに有益である。「人はまず騙せ」「欲しいものは盗め」「反対者は殺せ」という「文化」を持った社会が地球上に存在する。それらを知らずに「平和」や「人権」という概念を学んでしまうと、「きちがい」が一人出来上がってしまう。

 

【文化基準】(ぶんかきじゅん)名詞 一般に人の所属は「手続き的なもの」である。それゆえ、その「手続き的な所属」を奇貨として欺罔をたくらむ連中がいる。そういうとき、その連中に「文化基準」を適用して「どの文化に属しているか」を判断するとよい。「日本人の両親から日本で生まれ日本で育った日本人だ」と主張する者がいたとしても、その者の行動等が「非日本人的」であるのなら、わたしはその者を文化基準で判断して「日本人」としては見ない。その者を「非日本人」として見ると、一切がすっきりと納得がいく。

 

【文化籍】(ぶんかせき)名詞 国籍はその者がどの国に所属しているかの法律的な所属であるが、文化的見地からその者が属している文化を「文化籍」と呼ぶ。わたしの文化籍は日本である。日本には国籍が日本であっても、文化籍が朝鮮や中国である連中がいる。

 

【文化的人間】(ぶんかてきにんげん)名詞 獣に育てられた子供が人間社会に戻されても十全に言語を習得できなかった例でわかるように、われわれは幼児期より社会的文化の薫陶を受け「人間になる」。もし幼児が残忍に惨殺される事件があったら、人は誰も「こんなことする奴は人間じゃない」と憤慨するだろう。この「こいつは人間じゃない」と判断する基準が文化的な基準である。この犯人は生物学的人間であり法的人間であるが「文化的には人間ではない」。この「文化的人間」という範疇を取り入れることでこの世界が説明しやすくなる。そして「こいつら、人間じゃない」という判断が的確にできるようになる。

 

【文系】(ぶんけい)名詞 解釈の多様性の森に逃げ込み隠れることができるということを利点として見ている人たちや、ただ単に数学ができないから仕方なくこちらの方面に進む人たちがいる。いずれにせよ嘲笑に対する忍耐だけは訓練される。(→理系

 

【文語】(ぶんご)名詞 文語を遣うのなら、ちゃんと全部文語でお願いね。

 

【分析】(ぶんせき)名詞 分析は解釈であり、解釈は基準の適用である。つまりね、問題はその「基準」になるんだ。誰かの説を拝聴するときはね、その解釈を経て基準まで遡って考えながら聞くといい。そうすると、「こいつは表面的には馬鹿には見えないけれど、人間として生まれてきたことには失敗してるな」と思われる連中がたくさんいる。そしておそろしいことに、「本人はそれに気づいていない」。

 

【分別】(ふんべつ)名詞 それが鏡と知らずにじゃんけんを挑み勝とうと努力をしている人には話しかけないでおこうとの分別がある自分でよかった。

 

【文明】(ぶんめい)名詞 通常、文明はその恩恵によって多くの人たちに豊かさを齎すものであるが、器に器の容量以上に注ぐと壊れることがある例でもわかるように、文化的に文明を享受できない種類の者たちがいる。そのような者たちにとっては文明は害毒である。まあ、その者たちのほうが世界にとって害毒であると言いきってしまってもいいんだけどね。