あのんの辞典

 

 

「け」

 

 

【経験】(けいけん)名詞 きわめて特殊な事柄を経験することは、その者にとってとても良い場合もあればとても悪い場合もある。しかし、普通のあたりまえの事柄を経験しないことは、通常とても悪い結果しかもたらさない。

 

【敬語】(けいご)名詞 こちらが不快に感じていることを相手に伝える表現方法の一つ。

 

【鶏口症候群】(けいこうしょうこうぐん)造語 穢れゆえ避けられていることを知らずその地位を発見した自らを誇って穢れにまみれて競ってその場の先頭に立ち穢れをまきちらす連中やその現象を指す。代表的なものに左翼運動やきちがい宗教などの構成員やその活動がある。(→鶏口となるも牛後となるなかれ)

 

【鶏口となるも牛後となるなかれ】(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)俚諺 法的な、あるいは道徳的な犯罪を犯す快感で人生を過った連中が好んで精神的支柱としている言葉の一つ。(→鶏口症候群)

 

【形式】(けいしき)名詞 形式が言い訳でないことを納得させてくれたらわたしはうれしい。

 

【掲示板】(けいじばん)名詞 掲示板人の来るこそうれしけれとはいふもののお前ではなし

 

【軽重】(けいじゅう・けいちょう)名詞 それぞれ物にはそれなりの重さがあり、それらは個別の状況の結果によってそうなのであるが、そうであることがやはり良かったり悪かったりする。たとえば、足どりや病は重いより軽いほうがいいし、命や財布は軽いより重いほうがいい。ただ、尻については重くても軽くてもいけないらしい。

 

【穢らわしい】(けがらわしい)形容詞 幼いころ、わたしが好奇心で「不潔ななにか」をさわろうとすると、母は「汚いからさわってはいけません」と止めた。大人になってからわかったが、母は「穢らわしいなにか」に対しては言葉にせず、たまたま選択されなかった選択肢の一つであったかのようにそれを自然な振る舞いで避けていた。不器用なわたしはそのような態度は苦手なので、「穢らわしいものは穢らわしいものとして避ける」。(→注釈

 

【穢らわしい~】(けがらわしい~)形容詞連体形 この言葉に続く体言にはもともとそれらに含まれる穢らわしい要素があり、この言葉はそれらを強調して指し示すものとなっている。「穢らわしいりんご」と言った場合、りんごに穢らわしい要素などないので意味をとることができないが、「穢らわしい○○人」「穢らわしい左翼」と言うと誰もが即座にその穢らわしさに納得できるので意味が通じる。この言葉を適正に冠することのできる言葉を羅列すると、われわれはなにを忌避し、なにを駆除すればよいかがわかる。

 

【穢れ】(けがれ)名詞 その者の育った文化的背景により概念としての「穢れ」を知る者とこの概念の存在を意識すらできない者がいる。穢れを意識できない者の言動を穢れを知る者が見ると、「この者は穢れている。近づかないでおこう」と賢明な判断を下せる機会が得られる。もちろんわたしも失敗という代償を費やしながら「穢れた者」を見分けられるようになった。うん。もうわたしゃそんな連中には近づかないよ。

 

【化粧】(けしょう)名詞 化けて粧うこと。なぜ化けることが粧うことになるのか、化粧品会社は商品が売れなくなると困るので消費者にそのことは考えさせないように努力している。

 

【化粧品】(けしょうひん)名詞 蓋然性のほとんどない誤解の期待を原因として、誤解の惹起を目的とするために使用される物品。費用対効果は大多数の者において判断可能な有意量がなく、しかし効果の存在を否定すると自らと向き合わなくてはならないので、そのことが恐くてなにも考えずに使用が選択されている。

 

【血液型】(けつえきがた)名詞 血液の分類方法の一種であるABO型分類でしかすぎないもので人間の行動様式まで分類してしまうというばか低能きちがいと、そのようなばか低能きちがいをばか低能きちがいと呼ぶ者たちに、人は二分される。なお、血液の分類方法は多すぎて何種類あるか血液学者でもわからない、ということを覚えておくと良いかもしれない。

 

【結婚】(けっこん)名詞 男女に関する問題で、男と女のどちらが賢いかという不毛の論議がある。これは明らかに女のほうが賢いことがわかっているから不毛なのである。なぜなら、「女は男と結婚するのに対して、男は女と結婚する」からである。明らかに男はばかである。なお、この話題は絶対に披露宴で口にしてはいけない。

 

【結婚式】(けっこんしき)名詞 機会があれば積極的に何度でもしたいという人たちがいるのは、機会があれば一度でいいからしてみたいという人たちが一方にいるからである。

 

【権威】(けんい)名詞 尊重されたり破壊されたり無視されたりするが、それらの反応の最も大きな動機はその権威がどのような利益を齎すかという点による。影響力が権威の源であるが、伝統と歴史を重要な要素とし、それらに耐える内容がないと生きのびることは難しい。あるいは、生きのびた内容のあるものが権威に落ち着く。また、一度自らの歴史を破壊した集団は長い時間をかけて権威を再建していかなければならない。その場合、手っ取り早いのは旧権威の再建である。

 

【原因】(げんいん)名詞 時々、原因自身が原因がわからないと呟いたり、結果に向って文句を言うことがある。まわりの人たちは鏡を差し出すのだが、なぜか絶対に視線をそれには向けない。

 

【嫌悪】(けんお)名詞 問題はなぜ嫌われるのかわかろうとしないところにある、との指摘に開き直りや立腹という反応しかしない連中に成長のための時間という猶予を与えるかどうかをあらかじめ考察しておけば、われわれはその連中をはじめから嫌うことができる。けだし愚かであり続けることは決して有利な選択ではないからである。誰にとっても。

 

【嫌悪感】(けんおかん)名詞 異なる文化の衝突や接触の反応としての一形態。公正さや正直さが美徳である文化から欺罔や略奪が行動基準になっている文化を見ると、嫌悪感を抱かない者はいない。

 

【限界】(げんかい)名詞 実力が才能や能力に追いついてしまった状態やその収束点を指す。このことに気づかないと、なぜ成長が止まったかわからず、ひたすら無駄な努力を続けるお馬鹿な人になってしまう。

 

【謙虚】(けんきょ)名詞 この世界で生かされている自分というものを自覚できるのであればもう少し謙虚でいられたろうに。

 

【牽強付会】(けんきょうふかい)成語 報道だけで十分学べるので留学までしなくていい。もちろん学ぶのはその技術ではなく人間の醜さをである。

 

【減刑嘆願書】(げんけいたんがんしょ)名詞 えっと、あの、お尋ねいたします。カルト宗教団体とその支配下にある売国政党の主要構成員をこの世から排除した英雄の減刑嘆願書の署名はどちらでさせていただければよろしいのでしょうか。この会場、人が多くて迷ってしまって。しかし、これだけの人が署名なさりたいと押しかけるほどですから、絶対に正義は裁判所で適正に判断されますよね。

 

【現実】(げんじつ)名詞 才能のある者がこれを受け入れることに我慢できなかったりしたくなかったりすると、時々難しい問題をなぜか解決してしまうことがある。それ以外の者は、たいがい起こさなくてもよい問題を引き起こすので、なるべく現実は受け入れるくせをつけておくとよいだろう。

 

【現実逃避】(げんじつとうひ)名詞 現実逃避している自己を自覚できない者はしばしば、あるいは常に他人に迷惑を及ぼす。これが規模の大きい組織体や国家の場合だと、悲惨としか言いようがない結果を歴史に残す。しかし、哀れな歴史しか持たない組織や民族は自らはそれに気づかない。たぶん滅びるまで。

 

【原子爆弾】(げんしばくだん)名詞 最近まで白色人種は黄色人種を同じ人間だと見ていなかった。当時のアメリカの政治家にとっては、人間の住んでいない広島や長崎は好都合の新型爆弾の実験場だった。

 

【現象学】(げんしょうがく)名詞 12歳のときに哲学史も知らずに現象学の概説書を読み始め、あれやこれやで13歳のときに一度哲学から逃げ出した。いや、それなりの成果は得たのだが疲れてしまったのだ。そのくせ今でも図書館の哲学の本棚の前でしゃがんでぶつぶつと言いながら本のページをめくっていたりする。

 

【献身】(けんしん)名詞 もし男女がその献身の対象を入れ替えれば、男は恥ずかしくて十全にできないためにそれができる女を尊敬するかもしれないが、女は馬鹿らしくて絶対にできないこのようなことができる男にあきれる。

 

【賢人】(けんじん)名詞 そう呼ばれたがっている人たちは非常に多いにもかかわらず、誰も誰かに対して口にしない言葉。この言葉を誰かに向かって言ったら、その分だけ言った自分の愚かさが増加すると皆が信じているに違いない。

 

【健全性】(けんぜんせい)名詞 その組織の健全性は「少し賢い者」がいるかどうかで判断できる。不健全な組織は一般に「少数の賢い連中と多数の馬鹿者」で成り立っている。良心のない賢い連中が愚かな馬鹿をだまして操っている。もしこの組織に「少し賢い者」が入ったら、馬鹿をだまして操っていることがわかるのですぐに離脱する。だまされていることのわからない馬鹿だけが残る。また、馬鹿をだます側にまわろうとする連中も残る。この種の組織ではだます手法として「諸君はなになにを知ることのできる選ばれた者たちである」を用いる。「他の者たちは愚かであるゆえそのことがわからない」を用いる。

 

【幻想】(げんそう)名詞 個人で楽しんで他人に迷惑をかけない程度なら自分でその責任をとればすむが、組織や国家や民族がこれを楽しみ始めるといずれ歴史が人類に請求書をつきつける。

 

【謙遜】(けんそん)名詞 ただ飯ただ酒のためなら、腰の低い言辞をとることをいとわないということを学習しおえた人のとる態度。

 

【憲法】(けんぽう)名詞 (→自殺憲法

 

【憲法改悪】(けんぽうかいあく)名詞 憲法を改正すること。

 

【憲法改正】(けんぽうかいせい)名詞 「外出する時になぜ家の扉に鍵をかけるのか」ということを考えれば、「外出する時に家の戸締りをしてはいけない」という主張はきちがいじみていることは泥棒でもわかる。そもそも泥棒は盗まれる被害にあわないようにしっかりと自分の家には鍵をかけている。

 

【権利】(けんり)名詞 振り回すとすぐに文字の順序がかわってしまい「利権」になってしまう不思議な言葉。また往々にして「頭のおかしい者はなにをやっても許される」という免罪符としの機能が最大限に利用されている。

 

【減量】(げんりょう)名詞 一時期、ふとってたときがあったんだ。もう、でぶでぶ。その頃のある夏に高校生のときからの友人たちと海に泳ぎに行った。それなりの長いつきあいなので、遠慮なしにわたしのお腹に友人たちの容赦のない意見が突き刺さった。どうにかせねばと思っていたときであったので決心したね。「やせよう」。わたしのことであるからややこしいことは一切しない。単純な二つのことをした。「食事の量を少しだけ減らす」「水分を少しだけ多めにとる」。でぶでぶであったということはたくさん食べていたんだねえ。減らしすぎが負担にならないように慎重に食事の量を少しだけ減らした。そう、決して無理はしないで、しかし少し減らすことを続ける。そして水分は十分に。ま、「もっと食べたい」という食欲をうまくごまかせれば成功しますよ。そのうちそれが体にとって当たり前になるから。徐々に食事の量を減らし続け、順調に体重は落ちてすっきりスリムちゃん。体が軽い。減量一丁上がり。それ以降現在にいたるまで、BMIは17後半から18前半。これは低体重なんだけど、わたしはもともと痩せ型だから18.5にもなったらお腹にぽっちゃり感がある。注意しなければならないのはね、「体重を落としすぎないこと」。

 

【権力】(けんりょく)名詞 権力と富が比例する社会では、自らの富のために権力が求められ、自らの富のために権力が行使される。そのような社会では権力は社会全体の利益に目が向けられることはない。