あのんの辞典

 

 

「よ」

 

 

【よい人】(よい・ひと)形容詞・名詞 もうすでに死亡した人。または貸主側の事情で借金の取立てが不可能になった貸主のこと。

 

【酔う】(よう)動詞 酒やら乗り物やら美しさが原因になることが多い。酒に酔うと馬鹿なことをしてしまうし、乗り物に酔うとそばの人に迷惑をかけるし、美しさに酔うと人生をあやまったりする。ただし、人生をあやまるような美しさに出会えた人はとてつもなく幸運である。

 

【容姿】(ようし)名詞 他の人の役に立つ同じ事をしても、容姿にすぐれている人物とそうでない人物の感謝のされ方に差があると知っているのは、だいたい容姿のすぐれていない人物の方だと気づくことができれば、これから容姿のすぐれていない人物にもっと親切な態度を示すことで、あなたは偽善者の仲間入りをすることができる。

 

【容姿端麗】(ようしたんれい)名詞 明示されているかどうかにかかわらず、売春とそれに類する職業で人を募集するときの望ましい条件として遣われる言葉。

 

【幼児向け番組】(ようじむけばんぐみ)名詞 テレビの幼児向け番組がある。まさかあれを幼児が作っていると思う人はいない。普通の大人よりたぶん優秀な人たちが従事して作っている。頭の中身のかわいそうな人たちを煽ってよくない方向へ導こうとしている連中がいる。頭の中身のかわいそうな人たち向けなので、それは明らかにおかしいよ、と思われるものでも平気で垂れ流す。低能向けのむちゃくちゃなことを言いながらも自身はたぶん馬鹿ではなく、しかし明らかに頭はおかしく、よりよい方向へ向かおうとしている人類を裏切っている連中である。駆除せねばいかんねえ。

 

【幼稚】(ようち)名詞 幼稚園に通う年齢の子供に対して遣うことはない。かつて幼稚園に通う年齢を経験した者が成長して、どうにか頭が幼稚園児なみになったとき、やっとこの言葉を遣えてもらえる。

 

【要望】(ようぼう)名詞 提出された要望はもっともだと思います。当方もその要望を提出するにふさわしい人材を求めております。どなたかあなたのお知り合いにいらっしゃいますか?

 

【予言】(よげん)名詞 将来について一万件予言をしたとする。仮に五件当たったとする。「いついつにわたしはこの件を予言しました。その証拠はこれです」 はずれた九千九百九十五件については何も言わない。するとあらあら不思議、馬鹿がたくさんだまされる。

 

【装う】(よそおう)動詞 ある形態や状態を装うという事実で、もともとそうでないことがはっきりわかる。(→化粧

 

【拠り所】(よりどころ)名詞 その者がなにを以って喜びとするかで、その者の拠り所を外部から窺い知ることができる。最も情けないのが他者からの評価を拠り所とする者である。

 

【寄り道】(よりみち)名詞 寄り道をしなければ目的地へ早く着く。しかし、人生の目的地が墓場であるとすれば、どうせならたくさん寄り道してもいいと思う。

 

【喜び】(よろこび)名詞 直接的にあるいは間接的に自己に有利な状況が出来すると起こる感情。大惨事で多数の人が死亡したとの一報が入ると、新聞社社会部デスクあたりは喜びのあまり涙を流し悦楽のあえぎをもらし全身を痙攣させながら脱糞し射精するそうだ。

 

【喜びを知るが女の苦のはじめ】(よろこびをしるがおんなのくのはじめ)詠人知らず