あのんの辞典

 

 

「め」

 

 

【眼】(め)名詞 われわれが可視光線と呼ぶものは電磁波全体の中の狭い範囲のものを指す。われわれは電磁波を受け取り外界を「見ている」。眼を持つ地球上の生物は「電磁波を受容する器官」を進化の途上で獲得した。これ、わたしはすごいことだと思うんだけどなあ。

 

【名作】(めいさく)名詞 その内容より題名のほうがはるかに有名な作品のこと。

 

【名著】(めいちょ)名詞 その者が生きている限り繰り返し何度でも読める本。たとえその内容をほとんど覚えてしまってもまた読まずにはいられない。人がその本を選ぶのではなく、その本によって読者が選ばれる。名著によって選ばれた人は幸せである。

 

【命名】(めいめい)名詞 こんな名前をつけられて、低能の両親から生まれたということを一生涯発信し続けなければならない本人には同情する。しかし、低能連鎖で子供本人も低能であればそのことに気づかないだろうから、われわれは単に近づかなければいいだけだ。

 

【名誉毀損】(めいよきそん)名詞 どう考えても毀損できる名誉がはじめからあるとは思えない連中が主張することを好む被害の名称。

 

【名誉欲】(めいよよく)名詞 一番たちの悪い欲望。もしその他全部の欲望にかたをつけたとしても、これだけは生きているかぎりぴったりと自身にへばりついたままだ。

 

【迷惑】(めいわく)名詞 それが迷惑であることを最後に知るのが発生源自身であるような行為のこと。そして通常、その「最後」はまずこない。即ち、発生源の存在が与件として「迷惑」である。

 

【目糞鼻屎を笑う】(めくそはなくそをわらう)俚諺 あなたが誰かを笑うこと。実はわたしも誰かを密かに笑っていたりする。

 

【免罪符】(めんざいふ)名詞 男たちは自分の感情を免罪符にしてはいけないと決めていて、女たちは自分の感情を免罪符として利用して人生を送ろうとしている。そして互いにそのことを知らないものだから、男たちは女たちが自分勝手であることに驚くし、女たちは男たちが自分の法則に従って動かないことに金切り声をあげる。