あのんの辞典

 

 

「く」

 

【偶然】(ぐうぜん)名詞 自分に都合のよい偶然を期待するのは努力を放棄したいという卑しさであり、自分に都合の悪い偶然に対処しておかないことは怠惰という愚かさである。偶然は偶然でしかすぎないのに、あるいはそれゆえに人の弱さをよく照らしてくれる。

 

 

【愚行】(ぐこう)名詞 その行為が愚行であるかどうかを見分ける一番簡単な方法は、なりふり構わず最も熱心に活動している者が誰であるか、を観察することである。

 

【駆除】(くじょ)名詞 日本の三権は寄生虫駆除の努力を怠っている。行動にとりかからないことは日本国民に対する犯罪であることを我々は投票や地道な啓蒙で意思表明すべきであろう。

 

【口】(くち)名詞 通常は飲食物を摂取したり、人と会話をするために使う器官。ある種の人々にとっては、誰かに文句を言うことや、ややこしいかもしれないものをくわえたりすることのほうに重点が置かれている場合もある。この場合、しばしば「口は禍のもと」と言われる。

 

【求道者】(ぐどうしゃ)名詞 自分から逃れられないことを理解するために修行なるものをしている人たちのこと。

 

【国々】(くにぐに)名詞 欺瞞と収奪を制度とする社会では、その利益は頂点に向かって集積する。協調と相互負担を制度とする社会では、その利益は広く皆に行き渡る。片や奪うため奪われないための生活を送る人たちの住む悲しい国と、片や与え育むことの価値を楽しめる人たちの住む豊かな国がある。

 

【クリスマスイブ】(くりすますいぶ)名詞 男性の持参した贈り物の所有権と女性のまたぐらの穴の一時使用権の交換の契約が迅速にしかも膨大な数量成立する夜のこと。贈り物の所有権は後ほど他者に移転するかもしれないが、またぐらの穴の一時使用権は通常の場合即座に行使される。

 天に星地に反吐奔(はし)るイブの街  あのん(ただし前半剽窃)

 

【苦しい時のあのんの辞典】(くるしいときのあのんのじてん)造語 ブログ、書かないといけないんだけど、書くこと思いつかないなあ、どうしようかなあ。あ、これを引用してコメントをつけよう。ぶひひ、これで一日分できた。

 

【苦しいときの神頼み】(くるしいときのかみだのみ)俚諺 問題解決の可能性が全てなくなったとき、最後にいやおうなく歩を進めざるをえないきわめて細い一本の通路を人はなぜか発見する。ただし普通、この通路はすぐ先で行き止まりになっている。

 

【軍備】(ぐんび)名詞 「わたしは毎日車を運転している。しかし、交通事故を起こすつもりはない。だから保険に入らない」と主張する人がいれば、誰もがこいつは頭がおかしいと思う。

 

【軍国主義】(ぐんこくしゅぎ)名詞 軍事力を背景に国の経営を推し進めようとする考え方。現在では中国共産党や朝鮮労働党のような、反対意見を持つ者を粛清できる独裁政権でないとこのような考え方は実質的に成立しえない。反対意見を堂々と表明できる社会環境を持つ国では、殺し合いではなく選挙で指導者が決まるからである。